呼格(呼びかけ)

 

 

日本語では、例えば、田中一郎という名前の人を呼ぶとき、「田中さん」、「一郎くん」というように名前自体が変化するのではなく、「~さん」「~くん」「~ちゃん」を名前に付けて呼びますよね。

チェコ語では、人を呼ぶとき、名前をそのままで呼ぶのではなく、変化させて呼びます。

 

さらに、「~さん」という英語でいうところの「Mr / Mrs / Miss」の部分も変化します。

 

 

男性名詞 語尾が硬音 -E pane! doktore!
-U (k,h,chの場合) pane Nováku! Radku! *
-ŘE (子音+rで終わる場合) Petře! bratře!
語尾が軟音 -I učiteli! Tomáši!
-ČE (ecで終わる場合) otec - otče! *
女性名詞  語尾がO -O Lenko! Aleno!
語尾がE -E (変化なし) Marie! Lucie!

 

* Radek, miláček(愛おしい人の呼称、英語でいうhoney)など、語尾が-ekで終わる名詞の場合、eが省略された上で、最後にuがつきます。

Otec, mravenec(蟻)のように、語尾が-ecで終わる名詞の場合、eが省略された上で、最後にčeがつきます。

 

中性名詞に関しては、あまり呼格で使われませんが、変化なしです。